海産物と水産物の違い

海産物と水産物の違い

海産物と水産物の違い

- 概要 -

海産物とは、海からとられた産物である。水産物とは、川、湖、海からとられた産物である。その為、水産物の中に海産物があることになる。

- 詳しい解説 -

海産物とは、魚貝類、海藻など、海からとられた産物のことをいう。このような魚貝類、海藻などの多くが海でとられている為、海産物という語のイメージが強く、一般的にも多く使われている。その為、水産物の中には海産物は含まれないというような説明も時折見られるが、間違いである。

水産物は、川、湖など海以外でとられた産物、そして海でとられた海産物も含めた呼び名である。「農林水産省」の水産には海産物も含まれていることを考えていただければ明らかである。

海が広大でつながっていること、魚も漁船も常に移動を続けていることから、水産物の産地を明確にすることが難しく、水産物が販売されるときの、表示は少々分かりにくくなっている。国産の場合(日本船籍の漁船が漁獲した場合)は、原則産地表記が義務付けられている。輸入品の場合(外国船籍の漁船が漁獲したものが輸入された場合)は、原産国名の表記が義務付けられている。

例えば、オホーツク海で、日本船籍の漁船とロシア船籍の漁船がそれぞれ漁獲した水産物が、日本で販売された場合、日本船籍が漁獲したものは「オホーツク海」と表記され、ロシア船籍の漁獲したものは「ロシア産」と表記される。

このように同じ場所で同じものを獲ったとしても、表記に違いが出てしまう。