割愛と省略の違い

割愛と省略の違い

割愛と省略の違い

- 概要 -

割愛とは、本当は捨てがたい部分を、しぶしぶ、しかたなく省くことである。省略とは、全体の一部分を省くことである。

- 詳しい解説 -

割愛も省略も、全体の一部を省く時に用いられる。しかし、省略が、単に一部を省いていることを説明する言葉であるのに対し、割愛は、本来は省きたくない、捨てがたい部分を、しかたなく省くことである。

割愛とは、愛着のあるものを切り捨てること。愛着の気持ちを捨てる。という意味もある。その為、「省略」と同じような場面で「割愛」を用いるならば、そのような惜しいと思いながらも捨てる気持ちが込められている。

しかし、多くの場合「割愛」も「省略」と同じく、いらない部分、不要な部分を省くというような同じ意味、また感覚で使われることが多い。これは、本来であれば誤用と言わざるおえない。

ちなみに、「割愛」の愛着のあるものを切り捨てること。愛着の気持ちを捨てる。という意味は、仏教用語から来ている。