公的扶助と社会保険の違い

公的扶助と社会保険の違い

公的扶助と社会保険の違い

- 概要 -

公的扶助とは、困窮者が最低限の生活を送れるようにするための扶助である。社会保険とは、何らかの原因により今までの生活が送れなくなった時、生活を保障する為の保険である。

- 詳しい解説 -

公的扶助とは、困窮者が必要最低限の生活を送れるように公的機関が経済的な扶助を行うことである。日本では「生活保護」という表現で一般的に浸透しており、生活保護法に基づいて、申請者に対し資力調査を行った上で実施される。生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助の8種類の扶助がある。そのような金銭的な扶助は、国民の税金から賄われる。

社会保険とは、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類からなり、このような老化や病気、怪我や失業などの予期しない事態に陥った時の生活を保障する制度である。公的扶助が、困窮者に対して必要最低限の扶助を行うシステムであるのに対し、社会保障は予期しない事態に陥っても困窮状態に陥らないよう、今までの生活を守れるようにする予防策であるといえる。