先と前の違い

先と前の違い

先と前の違い

- 概要 -

先とは、順番や方向において、前方を意味する言葉である。前とは、位置関係のおいて、後ろの対義語として、自身が向いている方向、向かおうとしている方向を指す言葉である。

- 詳しい解説 -

先とは、順番や方向において、前方を意味する言葉である。例えば、「行列が先に進む」といえば、行列が前の方に進んだことを言っている。

ただ、時間軸においてこの「先」という言葉を使うと、用い方によって、未来と過去どちらのことも述べることができる言葉である。例えば、「お先真っ暗」と言った場合、この「先」は未来のことを指している。しかし、「先に述べた通り」と言った場合、この「先」は過去のことを表している。このように、順番や方向、また時間軸に対して用いられる言葉であるが、用い方や、見方によって、先が未来を指すのか過去を指すのかが変わってくる用語と言える。

前とは、位置関係のおいて、後ろの対義語として、自身が向いている方向、向かおうとしている方向を指す言葉である。順番や方向に対して用いられる場合は、前述の先と同じ用い方ができる。ただ、時間軸の位置を述べる際は、「前」と述べると、それは過去のことを指している。例えば、「行列が先に進む」と「行列が前に進む」は同じ意味であるのに対し、「この前」と「この先」は全く逆の意味である。