猿楽と散楽の違い

猿楽と散楽の違い

猿楽と散楽の違い

- 概要 -

猿楽とは、日本の伝統芸能であり、能や狂言も猿楽と言われる。散楽とは、中国から伝わった芸能である、能や狂言の元と言われている。

- 詳しい解説 -

現在では、能や狂言を総称して猿楽と呼ばれているが、物まねなどを主体とした滑稽な笑いの芸や寸劇などが猿楽と言われていた。現在の能楽と言われるものの原型といえる。演者を猿楽師と呼ぶこともある。

散楽とは、中国より伝わった芸能で、物まねや手品、曲芸や踊りなどである。能や狂言の起源とされており、「散楽」は「さんがく」と読むが、「さるごう」とも読み、それが訛って「猿楽(さるがく)」となったという説もある。そのような芸能は、元々は、寺社の祭りの際に演じられており、祈祷を目的として行われていたが、それが徐々に、大衆的な娯楽として変化していった。

その為、そのような祈祷などを目的としたものを「散楽」娯楽としてのものを「猿楽」と言い分けられることもある。