郊外と市街地の違い

郊外と市街地の違い

郊外と市街地の違い

- 概要 -

郊外とは、都市からそう離れておらず、自然も残っている住宅街のことである。市街地とは、住宅や店舗、会社などが立ち並び、自然が見られない街のことである。

- 詳しい解説 -

郊外とは、建物が密集している都市部より、それほど離れておらず隣接しているものの、自然が残っている地帯のことをいう。多くの場合、都市に隣接する住宅街となっている場所が多く、単に都市から外れた住宅街を指すこともある。郊外の「郊」という字は、古代中国では、都城の外、町外れを指して用いられていた。

市街地とは、住宅や店舗、会社などの建物が密集しており街を形成している場所のことである。一般的に前述のように用いられるほか、消防法、首都圏整備業、未収市街地整備法など様々な法律や行政によって「市街地」という語の定義が変わってくる場合がある。

例えば、消防法に基づいて設定される消防水利という消防に関する水利施設の決まりがあるが、その中では、この市街地が定義づけされており、「建築物の密集した地域のうち、平均建ぺい率(街区(幅員四メートル以上の道路、河川、公園等で囲まれた宅地のうち最小の一団地をいう。以下同じ。)における建築物の建築面積の合計のその街区の面積に対する割合をいう。以下同じ。)がおおむね十パーセント以上の街区の連続した区域又は二以上の準市街地が相互に近接している区域であつて、その区域内の人口が一万以上のものをいう。」(消防力の基準(平成十二年消防庁告示第一号)第二条第一号)とされている。