足りると足るの違い

足りると足るの違い

足りると足るの違い

- 概要 -

足りるとは、十分備わっており、満たされている状態である。足るとは、足りると同じ意味で用いることができるが、古い表現と言える。

- 詳しい解説 -

足りるとは、人やものなどが十分にあり、満たされている状態を表している。「サッカーの試合をするには人が足りない」「今日のご飯は少なめで物足りなかった」「決断を下すには、まだ情報が足りない」などと、人やものをはじめ、様々なものに対して用いることができる。江戸時代あたりから使われるようになった言葉で、昔は「足りる」ではなく「足る」、「足りない」ではなく「足らない」と表現していた。

「足る」を用いいても意味は同じであり、使っても間違いではない。しかし、現代では「足りる」が用いられるのが一般的である。これらの否定形でもやはり新しい表現の「足りない」がよく用いられるが、古い表現である「足らない」を用いても間違いではない。「足らない」は「足る」よりも、現代でも使われていることが多い。例えば、「舌足らず」「1日足らず」は、「?ず」という表現が、古語的な古い表現であることもあり、用いられている。