廃藩置県と版籍奉還の違い

廃藩置県と版籍奉還の違い

廃藩置県と版籍奉還の違い

- 概要 -

廃藩置県とは、明治初期、これまでの「藩」を廃止し、「県」や「府」を配置した行政改革のことである。版籍奉還とは、明治政府が天皇に土地と人を返還するように命じたことである。

- 詳しい解説 -

廃藩置県とは、明治初期に新しい国を作るにあたり、今まで各地に存在し各々がそれぞれの地域を納めていた「藩」を廃止し、新しい地方自治体として「県」や「府」を配置した行政改革のことである。これにより「藩」はなくなり、今まで藩を納めていた藩主たちは東京に集められることにとなった。代わりに、新たな県や府のためには、新しい明治政府が選んだ人が各県に送られた。

版籍奉還とは、廃藩置県より先に明治政府がまず取り組んだことである。前述でも述べた通り、今までは各地に「藩」が存在し、それぞれの藩が各地域を納めていた。その藩の中には力の差が生じており、これは新しい一つのまとまった国を作るに当たって障壁となると考えたため、土地つまり「版」と、人つまり「籍」を一度天皇に返すように命令を出した。これが版籍奉還である。