報いると酬いるの違い

報いると酬いるの違い

報いると酬いるの違い

- 概要 -

報いるとは、受けたこと、されたことに対して、やり返すことである。酬いるとは、受けた恩などに対し、お礼としてお返しをすることである。

- 詳しい解説 -

報いると酬いるは、同じ意味で同じように用いられることが多い。意味は、受けたこと、されたことに対して、それに相当する同じような、もしくはそれ以上のことを相手に行うことである。このように意味は同じであるが、これには、悪いことをされて、悪いことをやり返すものと、良いことをされて良いことを返すものがある。

「一矢を報いる」という言葉があるが、これは、敵の攻撃に対して、矢を射返すということを表しており、攻撃や非難などを受けた時に、反撃をしたり、反論することをさしている。この場合の「むくいる」には「報いる」を用いる。そのため、報いるは仕返しをするという意味で用いられることが多い。

酬いるの「酬」という時には、主人が客へ盃を返すという意味があり、「報酬」「酬恩」など、お返しの際に用いられることが多い。