実にと誠にの違い

実にと誠にの違い

実にと誠にの違い

- 概要 -

実にとは、実際に、本当にと実感を込めた表現である。誠にとは、心からそう思う、偽りなくそう思うという気持ちを込めた表現である。

- 詳しい解説 -

実にとは、「まことに」「じつに」「げに」と読むが、本当にそう思うこと、実際に見たり聞いたりして強く思ったことを表現する際に用いることができる実感を込めた表現である。現代では、一般に「実に」と書いた場合は、「じつに」と読まれることが多い。

誠にとは、「まことに」と読むが、この漢字は嘘や偽りがないこと。偽りのない心、人に対して良いことをしようとする心、などの意味があり、「誠意」などの語で用いられている漢字である。その為、心からそう思う、偽りなくそう思うという気持ちを込めた表現である。この表現は現代でも用いられているが、日常的な会話の中では話し言葉として用いる際は、前述の「実に」が用いられることが多い。謝罪の際に「誠に申し訳ありません」などと用いられ、どちらかというかしこまった場面で用いられることが多い。