運営と運用の違い

運営と運用の違い

- 概要 -

運営はそのものの機能を生かすように組織などを動かしていくことをいい、運用はそのものの機能を生かして用いることをいう。

- 詳しい解説 -

運営は団体や組織、制度などをそれが持つ機能が十分に発揮できるように動かしていくことをいい、運用はそれがすでに持っている本来ある機能を活用して用いることをいう。

運営は「営」の字があるように営む、行うという行為で、運用は「用」の字があるようになにか対象をを使用していくということという違いがある。例えば「友好協会の運営は彼が一手に引き受けている」という場合の運営は協会という組織が持つ性質が発揮できるように組織をまとめ上げて動かしていくことが彼に任されているということである。「資金の運用は当社におませください」という場合の運用は資金というものがもつ機能を生かして用いることを意味している。

運営は営の字から営業行動、つまり営利を目的とする場合に用いられるような印象があるが、営利活動が伴うかどうかは関係がない。むしろ営利活動が伴う場合には経営を使うべきである。つまり「彼が学校を運営している」という場合、おそらく彼は校長や事務長、また理事長などの学校のリーダーで学校という組織をまとめ上げながら学校機能を発揮させようとしているのであり、「彼が学校を経営している」という場合は彼は理事長などの組織の在り方や方向性を決定する決定権を持っている人で、学校という組織から利益を出そうとしているのである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。