慣例と恒例の違い

慣例と恒例の違い

- 概要 -

慣例はそのやり方が習慣のようになっていること、しきたりのことを言うが、恒例は毎回行われる行事や儀式のことを言う。

- 詳しい解説 -

恒例はいつも物事が決まった方によって毎回行われることを意味している。多くの場合、行事や儀式について使われている。「運動会の借り物競争は恒例行事だ」「毎年恒例の縁起物の売り出しが始まった」のように定期的に行われるイベントについて形容する。

慣例は何度も繰り返し行われることで習慣のようになっている様式のことを言う。地方習俗におけるしきたりやならわしなども慣例である。物事のやり方が慣例のレベルに達している時には人々は何の疑問も抱かずに、「慣例であるから」という理由でその様式を繰り返すようになる。そのため、もともとあったなぜその様式で行うのか、という理由が長い間の継承で消滅してしまうことがままある。そのため、慣例で行われることが無意味のようにとらえられることがあり、時には悪い慣習となってしまうことがある。

恒例と慣例の違いは、恒例が毎回行われているだけのレベルだが、それが長期間続くと慣例としてのレベルにまで引き上げられることである。すなわち、継続の期間の長さが違う。また、恒例は他の行事や様式について形容することであるが、慣例はその語自体が行事や様式を示す。
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