黒ビールとスタウトビールの違い

黒ビールとスタウトビールの違い

- 概要 -

両方とも黒い色をしたビールであうが、黒ビールは、濃色麦芽を使って高熱焙煎し下面発酵させたビールで、スタウトビールは、上面発酵させたビールのことを言う。ただ、スタウトも黒ビールの一種として扱うこともある。

- 詳しい解説 -

黒ビールは原料に濃色の麦芽を用いているビールで、製造過程で大麦を高温で焙煎・乾燥させるものを言う。ただし、色の黒いビールであれば黒ビールと呼ぶこともあり、一般の濃色のビールの総称として使われることが多い。スタウトビールも濃色のビールであることから、黒ビールの一種類として考えられることもあるが、下記の製造方法のスタイルが異なるため、実際には違うものである。

また、黒ビールには焙煎されたモルト(麦芽)から由来する甘いチョコレートのような香りがあるものがあり、これが愛好家の好むところとなっている。

黒ビールとスタウトビールとの対比でいうならば、発酵方法が大きな違いである。黒ビールは下面発酵、スタウトビールは上面発酵であるからである。下面発酵とは10度以下の低温で熟成しながら長時間の発酵を行うスタイルで、酵母は下に沈み込んでいくためそう呼ばれる。いわゆるラガービールである。上面発酵は常温で短い期間で発酵を行うスタイルで、盛んに炭酸ガスを発生させるために酵母は沈まず、表層に浮かび上がってくるため上面発酵と呼ばれるものである。エールビールと呼ばれる。
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