公示と公布の違い

公示と公布の違い

- 概要 -

公示も公布も広く公(おおやけ)に知らせるという意味では同じであるが、公布は法律や条例などを官報で知らせることをいう。

- 詳しい解説 -

公示は公(おおやけ)の機関が国民や住民に対して広く知らせること、情報を発表することを言う。例えば、固定資産税などの基準となる土地の価格は毎年国土交通省が発表するが、これを公示地価という。他に、国会議員の選挙の期日を発表する場合も公示という。ちなみに、各都道府県の選挙管理委員会が行う地方選挙は告示という。

公布も一般に広く知らせることを言い、その意味では公示と意味は重なる。しかし、普通は国会により成立した法令や条約などを国民に発表して知らせることをいう。原則的には、官報に掲載することで行われる。ちなみに、その法令等を実際に実施するのは施行といい、公布と施行は対となる語である。

官報により公布された法令は国民が知りうる状態に置かれたのであるから、国民はその内容を例え実際に知らずとも知っているものとみなされる。例えば新しく刑法で違法となる行為が創設されとして、それを違法行為と知らなかった、知っていたらしなかったと主張したとしても、官報に掲載された時点で知っていると見なされてしまうので、無罪にはならない。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。