前編と前篇の違い

前編と前篇の違い

- 概要 -

前編も前篇も同じ意味である。篇は常用外の漢字であることから現代表記では編に書き換えられているだけである。

- 詳しい解説 -

前編も前篇も同じ意味の言葉で、ある一続きのものの最初の部分のことを言う。例えば映画や書物などの作品において、最初のものを前編、その次を中編、最後を後編とする。中編はない場合もある。

前編と前篇では、漢字が異なるが、「篇」の字は常用外であることから現代表記においては、「編」の字に書き換えが行われているため、一般的には「前編」と表記されることが多い。

「篇」の字は、それだけでひとつづりの書物やひとまとまりの文章の意味を持っている。竹冠の下の部分はふだの意味で、それに竹冠をつけることで、文字を書き付けるための竹製のふだを表している。そこから書物の意味を持つこととなった。

一方「編」の字は、編み物などの「編む」の意味がもともとの意味である。書籍は古代、竹片や紙を糸で綴じて作られたことから、「編」は書物の綴じ糸の意味を持った。さらに発展して書物の意味が加わっている。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。