計ると量るの違い

計ると量るの違い

- 概要 -

どちらも物などを測定するのに使う動詞であるが、計るは、時間の長さや程度を測定する場合に使われ、量るは重さや体積を調べるときに使われる。

- 詳しい解説 -

計るも量るも読み方も同じ「はかる」であるが、なにかを測定するという意味では同じものである。しかし、測定する対象が異なる場合には両者を使い分ける必要がある。さらに「はかる」と読み、同じく測定する意味の言葉は他に「測る」もあることから、この3つの違いについて以下に説明する。

計るも量るも測るもそれぞれものを測定する、計測するという意味である。その計る対象が、時間や程度、数などである場合は「計る」を用いる。「マラソンのタイムを計る」や「台風での家屋の損失は計り知れない」などのように用いる。

「量る」はものの重さや容積(体積)を測定するときに使われる。「毎朝起きてすぐに体重を量るのが習慣だ」や「このコップに入っている牛乳はどのくらいあるか量ってみよう」などが例である。また、量るは他に「押し量る」という言葉があるように何かを推測するという意味もある。「社長があんなことを言うなんて真意を量りかねる」のような場合である。

「測る」は長さや深さなどの場合に使われる。「身長を測る」「発熱したら体温計で熱を測る」などのように使われる。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。