辛子と唐辛子の違い

-　詳しい解説　-

辛子とは、アブラナ科の植物であるカラシナ、またはその近縁種の種子を原料とする辛い調味料の事である。シャープな辛さで鼻にツーンとくる清涼感がある。アリルイソチオシオアネードという辛味成分が含まれており、辛味の他、催涙作用や殺菌効果がある。殺菌効果がある為、納豆と一緒にませて食べると納豆菌が死ぬのでは？と心配するかもしれないが、納豆菌は非常に強い菌の為心配は要らない。使用用途は、からしれんこん等の場合を除き、少し料理につけてアクセントとして楽しむ事が多い。

唐辛子とは、ナス科のトウガラシ属の果実を原料とする香辛料の事、もしくはその果実そのものの事である。ホットな辛さで痛みや熱さを感じる。品種によって辛さに違いがあり、世界一辛いと言われているのは北インド等で栽培されているブートジョロキアである。カプサイシンという辛味成分が含まれており、これには辛子とは違って、体温を上昇させたり、発汗を促す効果がある。油溶性で熱に強い。激辛ブームの折、大量に唐辛子を加えられた料理があちこちで出回ったが、唐辛子は粘膜を傷つける為、大量に摂取すると胃を傷めてしまう為注意が必要である。