煎ると焙じるの違い

煎ると焙じるの違い

- 概要 -

煎るは鍋などに入れたものを火であぶることを言う。焙じるは、火であぶるのは同じだが、少し焦がし気味にするようにあぶる。

- 詳しい解説 -

煎るとは、鍋などに食材などを入れて、火にかけ、あぶるようにすることを言う。水気のあるものを入れた場合は、水気がなくなるくらいまであぶる動作を続けることを言う。

焙じるは、同じく火であぶって水気を飛ばすことを言う。煎るよりも焦がし気味にするようにあぶるところに違いがある。焙じるは特に、茶葉やコーヒー豆などの加工の際に行われるものである。

例えば、ほうじ茶は、茶葉や茶の茎の部分を色が赤茶色になるまで焙じることで作られるお茶である。使われる茶葉は緑茶として飲用可能なものであるが、一般的には緑茶の最も上質なものではなく、それに次ぐものまはたその下のものを用いる。ほうじ茶は、焙じることで独特の香りを持つようになり、苦みや渋みが薄くなることから、まろやかで小児からお年寄りまで飲用に適している。

焙煎という言葉があるように、焙じると煎るは区別がつきにくい言葉であり、意味的に重なっているところがある。ただ、煎るは、焦がしてしまうと失敗になるが、焙じるは多少の焦がしが含まれる点が違う。コーヒー豆などはこの焙煎の工程で焦げの風味をつけるために行われる。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。