うつ病と心身症の違い
- 概要 -
うつ病は精神障害のひとつで、悲しみ、不安、焦燥などの気分が続き、食欲低下、不眠などになる症状がある。心身症は心的要因により身体の各所に疾患が現れる病気のことを言う。
- 詳しい解説 -
うつ病とは、抑うつ状態、意欲・興味の低下、不安、悲しみ、焦燥といった状態が続き、食欲低下、不眠、自殺願望などが現れる疾患のことである。うつ病はその原因が特定されておらず、世界各国で患者が多く発生しているものの、適切な診断や治療が行われていない場合があることも特徴である。
心身症とは、主に心理的要因やストレスが原因となり、身体に病的な異状が現れる疾患のことである。胃潰瘍や狭心症、過敏性腸症候群、高血圧、不整脈、気管支喘息、偏頭痛などの疾患では心身症が原因となっていることもある。
人間は強いストレスにさらされると、神経や内分泌などのバランスが崩れることが往々にして見られ、とくにストレス耐性の弱い人の場合はその原因により身体のさまざまな部位への失調や疾患となって現れることがある。これが心身症である。うつ病では、原因はさまざまあるが、病的な気分の変化があり、ほとんど一日中抑うつ状態であることなどがあり、これは心身症とは異なる点である。
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