各々とそれぞれの違い

各々とそれぞれの違い

- 概要 -

各々(おのおの)とそれぞれは二つ以上の人やものについていう時に、その一つ一つを指すときに使うならば違いはなく入れ替えができるが個々を別物と見るときは入れ替えができない。

- 詳しい解説 -

各々もそれぞれもどちらも二つ以上あるときに一つ一つ(一人ひとり)についていう時に使う言葉である。人であれば各自、物であれば各個のことである。この意味、つまり同等の全体のうち一つ一つを指す場合においては各々もそれぞれも使用法・意味において違いはなく、両者を置き換えても問題はない。「荷物は各々(=それぞれ)自分で持ちましょう」のような場合である。

しかし、「好みはひとそれぞれだからね」という場合は、一つ一つを異なるものとして考えており、この場合はぞれぞれを各々で置き換えることはできない。「管楽器も弦楽器もぞれぞれ捨てがたい魅力がある」という場合も同様であり、一つ一つが異なったものとして扱われ、何か全体への方向性はないのである。

各々という言葉は一つ一つを指しながらも、それを含んだ全体を念頭に置いているが上記用法の場合のそれぞれは全体が念頭にはないからである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。