かつとなおかつの違い

かつとなおかつの違い

- 概要 -

かつは「且つ」と書き、複数の条件や性質などが併存していることを言う時に使う副詞・接続詞である。なおかつは接続詞の「なお」を強調したもので条件や性質などが並立しているものなどを示す。

- 詳しい解説 -

「かつ」は漢字で書くと「且つ」と書き、複数の条件や性質などが併存、並立していることをいう副詞・接続詞である。例えば、「よく食べかつよく歌う」「彼女は仕事中、パソコンのキーを叩きかつガムをかむ」のように副詞的に使う方法がある。その他に「今回の旅行は楽しくかつ有意義だった」のようにある事柄にさらにもう一つが付け加わって並立する接続詞的な用法がある。この場合は、それに加えてという意味になる。

なおかつは、漢字で書くと「尚且つ」であり、接続詞の「なお」に「かつ」を付け加えて強調したものである。「なお」の強調であるので、「3年もこの仕事をして、なおかつこの出来栄えですか」のように、それでも、やっぱりまだ、相変わらずなどの意味がある。そしてもう一つの意味が、「且つ」と同じく意味の、ある事柄に別の事柄を付け加えて並立させるものである。「気温が高く、なおかつ湿度が高い」のように使われる。

かつ、となおかつの違いであるが、何かが併存していることやもうひとつ付け加えるような用法の場合は、かつもなおかつも同じもので、両者を入れ替えても問題はない。しかし、なおかつの「それでもまだ」という意味での用法は、かつにはないものである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。