希薄と稀薄の違い

希薄と稀薄の違い

- 概要 -

希薄も稀薄も漢字は異なるが意味は同じで気体や液体が薄いことを意味している。稀薄の「稀」は常用漢字ではないため、通常は「希」薄の方を用いる。

- 詳しい解説 -

希薄も稀薄もどちらも気体や液体などが薄いこと、濃度が低いことを意味している。希も薄もどちらも薄い、少ないという意味である。ただ、希は常用漢字であるが、稀は常用漢字ではなく人名漢字であるため、通常の文章内では「希」薄の方を用いるのが一般的となっている。

常用漢字とは1981年に内閣によって定められた漢字で、法令や公文書、報道(新聞、雑誌、放送など)などの一般社会生活において使用される目安である。全部で1945文字あった。さらに2010年には新常用漢字表が告示され、そこではさらに191文字増加、5字削減されて、合計2131文字が定められている。希はこの中にある漢字である。

稀は人名用漢字であるが、これは常用漢字以外に戸籍上の氏名に用いることができる漢字のことで、常用漢字以外に862字が定められている。戸籍法にて出生した子の名前には、常用平易な文字を使うようにという定めがあるため、そのような漢字を使うこととなっている。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。