食うと食べるの違い

食うと食べるの違い

- 概要 -

現代でへ食うも食べるも同じように使われているが、食べるが一般的なのに対して、食うの方は俗語的であり、あまり丁寧な言い方ではない。

- 詳しい解説 -

「食べる」も「食う」もなにか食物を食するという意味ではまったく同じことを意味している。しかし、現代では「食べる」が一般的に使われており、「食う」はやや俗っぽく、言い方としてはあまり丁寧ではないものとして扱われている。

本来は「食う」が一般的な語であり、「食べる」は謙譲語(へりくだった丁寧な言い方)であったが、次第に敬意が減り、通常語となったといういきさつがある。そのため、各種の慣用句では「食う」の方を使うものが圧倒的に多く、「食べる」で置き換えることができないものも多数存在する。

例えば、「気に食わない」という慣用句は自分の気に入らない、不満である、という意味であるが、これを気に食べないとは言い換えられない。他にも「割を食う」(損をする、不公平で自分が不利である)や、「年を食う」(歳を取ること)なども同様である。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。