継承と踏襲の違い

継承と踏襲の違い

- 概要 -

継承とは、自分の前の代の人の身分や財産、権利などを引き継ぐことを言う。踏襲とは、それまで行われてきたやり方をそのまま受け継ぐことを言う。

- 詳しい解説 -

継承とは、自分の前の代の人の財産や権利、身分、仕事などを受け継ぐことを言う。

踏襲とはそれまで行われてきたやり方やしきたりなどを変更することなくそのまま受け継ぐことを言う。

継承が受け継ぐべき客体があるのに対して、踏襲では、先人たちのしきたりなどの方針やルールなどの「型」にそのまま嵌ることを言うため、具体的な客体はないものである。

継承の例としては、「150年続いた伝統芸能の師範代を継承する」や「王位継承問題は棚上げだ」「あの小説の著作権は娘さんが継承した」などがある。いずれも「師範代」「王位」「著作権」などの受け継ぐべき客体がある。

踏襲では「先代社長の方針を踏襲する」「古来の伝統様式を踏襲した文様」「しきたりを踏襲してばかりでは進化がない」などのように「方針」「伝統様式」「しきたり」が受け継がれている。これらは具体的にあるモノではなく、型をそのまま模倣して引き継ぐということである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。