少々と多少の違い

少々と多少の違い

- 概要 -

少々は量が少ない事や程度が低い事を意味しているが、多少は同じく量がわずかであることを意味しているが、量が多い事と少ない事の両方を意味する用法もある。

- 詳しい解説 -

少々とは、「塩少々」のように分量がわずかであることや、気にするほどでもない程度を表すときに使われる。また、「少々お待ちください」のように時間の長さが短いことなどにも使われる。

多少は、「購入金額の多少にかかわらずプレゼントします」のように、量の多い事と少ない事を同時に表したり、「多少の間違いは許してください」のようにあまり多くない、少しであることを表したりする。

多少は、数量がわずかであること、少しであることを表すときには、少々と同じ意味である。「道路が多少デコボコでもこの車なら大丈夫です」と「道路が少々デコボコでもこの車なら大丈夫です」のようにどちらの語であっても意味は同じとなるし、置き換えることも可能である。

しかし、量や程度の多い事と少ない事を同時に表現している時には両者を置き換えることはできないし、そもそも、少々にはそういった意味はない。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。