プライドとメンツの違い

プライドとメンツの違い

- 概要 -

プライドは英語のprideの音訳であり、誇りや自尊心などを意味している。メンツは中国語の面子(mianziミエンズと読む)からの音訳で、体面や面目の意味である。

- 詳しい解説 -

プライドは英語のprideの音訳で、誇りや自尊心のことを言う。

プライドは自分が自分であることに対して強く大事に思っているという心である。一部は負けず嫌いと共通するところもある。例えば、「このコンテストで二位になるなんて、彼のプライドが許さない」であれば、彼はコンテストで優勝できないということ、誰かの下に立つということを許すことができない負けず嫌いであるということである。「そんな物言いは、日本人としてのプライドにかかわる」では、日本人であるという自分のアイデンティティが認められないまたは、それを傷つけられることが受け入れられないということである。日本人であることに誇りを持っているという表れと推測できる。

一方メンツは中国語の面子(mianzi ミエンズと読む)からきている語である。こちらは、体面や面目の意味である。使い方は「メンツをたてる」「メンツを失くした」「メンツにかかわる問題」などである。

プライドが自分がどう思っているかに関するものであるが、メンツはその逆で周囲からどう思われているか、ということである。中国語の面子のもともとの意味は衣装の表地のことである。もし、衣装の表地に傷がついたり汚れたりしてしまうと、それはとても恥をかくことである。この「恥をかく」ということがすなわちメンツの基本である。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。