真似と模倣の違い

真似と模倣の違い

- 概要 -

真似も模倣も、他のものを見てそれをまねすることや似せることを言う。模倣の方がやや文章的な言葉である。真似と模倣の違いは人によって異なるが、模倣は真似よりも完成度が高いとされる。

- 詳しい解説 -

真似も模倣も、どちらも他のものを見て真似をすることや形を似せることを言う。真似よりも模倣品の方が、文章的な言葉遣いである。例えば、有名ブランド品をそっくりにまねた偽物のことを、公的機関では「模倣品」と呼ぶが、「真似品」とは言わない。

真似と模倣の違いは、上記のような若干の違いはあるものの、辞書的な意味ではほぼないと言ってよい。しかし、社会的に、「真似」よりも「模倣」の方がより質の高いものとされている。「ミケランジェロの真似」と「ミケランジェロの模倣」では、模倣の方がより原作品に近く質の高いものと思われ、真似の方はミケランジェロの亜流であり、そのレベルは遠く及ぶものではない。

例えば、「芸術は模倣から始まる」という言葉がある。芸術においては、模倣とは基本的な概念であり、古来より人間は自然を模倣することで芸術や技術を向上させてきている。模倣とは「模して、倣う」ものであるから他に対して見習う姿勢があるため、単なる真似とは一線を画すものである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。