利己的と利他的の違い

利己的と利他的の違い

- 概要 -

利己的は、己に利するものを重視することで、自己中心的なことである。利他的は、他に利するものを重視することで、自己犠牲的なことである。

- 詳しい解説 -

利己的とは、己に利することを重視することである。つまり、自分の利益や都合を最優先し、それ以外の人の利益を考慮しないことである。利己的な人は、他人の都合などを考えずに自らの利益を最優先するように行動する。そのため、周囲の人から見れば、自分の事ばかり考えている困った人であると思われがちである。

利他的とは、他に利することを重視することである。つまり、他人の利益やつごうを優先することで、自分を犠牲することを厭わないということである。利他的な人は、自分の利益よりも、他人や社会全体の利益を増加させるように考えて行動を行う。そのため、周囲の人からは、その自己犠牲の精神に敬意を払われることが多い。

日本においては、1970年代後半〜1980年代初頭にかけて、「利己的な遺伝子」という言葉が流行した。これは、イギリスの動物行動学者が書いた「利己的な遺伝子」という著書がきっかけである。これは、すべての動物を遺伝子を中心に考察しており、その中で、遺伝子は自己の生存と繁殖を他者よりも確実にすることが利己的であるとされる。

生存競争の激しい自然界では、利己的な個体が生き残りやすく、利他的な行動をとる個体は子孫を残すことができないと思われがちである。しかし、個体ではなく、その遺伝子群として考えたときに、個体の利他的な行動によりその遺伝子群が生き残り、より繁栄することもある。これは、個体の利他的な行動であっても、遺伝子レベルで考えると自己の繁栄を最大化しようとした利己的な行為であるという。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。