軽油とガソリンの違い

ファイル : 165
軽油とガソリンの違い

ガソリン車に軽油を給油してしまったらどうなるのだろう。また反対に軽油車にガソリンを給油してしまったらどうなるのだろう?そもそも軽油とガソリンの違いってなんだろう?

ガソリンも軽油も、もともとは同じ石油である。製法も同じ。どちらも石油を熱し、蒸留して作られる。違うのは蒸留時の採取温度でガソリンは30度から230度の間で発生する蒸気を採取するが、軽油は140度から380度で発生する蒸気を採取する。つまり低い温度で蒸発するのがガソリンなので常温常圧でも良く燃える。そして軽油はより高温高圧の場合に良く燃える性質を持っている。

ガソリンは火を近づけると燃えるが、軽油は火を近づけてもガソリンのように燃えないが熱を加えた時の自然着火は軽油のほうが発生しやすい性質がある。

両者の特性を活かし、ガソリン車はプラグから出る火花によって点火しガソリンを爆発させるが、軽油車はガソリン車よりも圧縮比が高く設計されて高温にして自然発火しやすい構造になっている。

ちなみにだが間違ってガソリン車に軽油を入れると、だんだんノッキングが激しくなり黒煙が出て、エンジンが停止してしまう。また軽油車にガソリンを入れてしまうとノッキングが激しくなり白煙が出て最後にはエンジンが停止してしまう。

どちらのケースも早期に対応すれば燃料を抜きかえるくらいで大きな損害は出ないがエンジンが止まるまで気づかないでいると高額な修理費用がかかってしまう。

同じ石油からできたものだから大丈夫なんてことは決してないのだ^^