従順と素直の違い

-　詳しい解説　-

従順とは、指示されたり命令された事に対して何も考えず、もしくは考えて疑問を抱いても、とにかく言われた通りにする事である。反抗したりしない理由としては、そこに支配関係があったり、従う事が身を守る事に繋がると考えていたり、従う側が無気力である等が考えられる。「素直」とは違い、本当はその指示内容等に異議や疑問を抱きつつも、そういったものを押し殺して指示通り従う為、ストレスを感じたり、打算的な考えが絡んでいる事がある。指示する方からしたら、反抗や反論をする事無く指示を守ったり、言う事を何でも聞いてくれる為、大変都合が良い存在となる。従順な者が身近にいると、指示する側は知らず知らずの内に傲慢な人間になりやすい。

素直とは、助言やアドバイス、諫言等をされた時に、ぐちぐちと言い訳をしたり難癖をつけたりして逆らったりせずに、受け入れる事である。従順とは違い、そこには打算的な考えや、身を守るために言う事を聞くといった曲がった考えは無い。何かを学ぶ時は、素直な方がスポンジの様に、様々な物を吸収しやすい。反面、人の言う事をむやみに信じやすかったりもする為、騙されやすい面もある。