壊疽と潰瘍の違い

壊疽と潰瘍の違い

- 概要 -

壊疽は壊死した部分が腐敗し変化したもので、潰瘍は表面の炎症などが内部にまで達し表面が落ちたものを言う。

- 詳しい解説 -

壊死とは体組織が死ぬことをいうが、この部分が乾燥や細菌感染によりさらに変化したものを壊疽という。脱疽とも呼ばれる。一般的に壊疽と言われるのは湿性壊疽で、これは壊死した部分が腐敗菌に感染し腐敗したものである。その部分の体組織は黒また暗緑色の泥状になり悪臭を放つ。放置した場合、腐敗菌が周囲の組織にも広がり壊疽を広げる。乾性壊疽の場合はミイラ化と呼ばれる。

潰瘍は皮膚や粘膜などの体組織の表面の一部分がが炎症などによりくずれて欠損したものをいう。進度が浅く範囲が広いものはびらんという。表面組織が欠損しているため、その下の組織が見えている状態になる。そのため、出血を起こしたり、悪臭がしたりすることもある。目の眼球や角膜、胃腸などで見られることが多い。

どちらも体組織が崩れるものを指すが、壊疽は体組織が壊死した部分に生じるが、潰瘍は壊死が前提ではなく、局部的である。
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