海抜と高度の違い

海抜と高度の違い

- 概要 -

どちらも高さを表す言葉だが、海抜は基準面が海面であり、高度は海面が基準のものと地面が基準になるものの二つがある。

- 詳しい解説 -

海抜は海水面からその陸地までの高さをいう。基準となる海水面の高さは満潮時と干潮時で異なるため、その年間平均潮位をとり基準面とする。また基準面となる海は日本においては東京湾の平均海面で、それを海抜ゼロメートルとする。同じく高さを示す標高と同義である。

一方高度も同じく高さを表すが、より厳密には海抜高度と対地高度がある。海抜高度とは上記海抜と同じで海水面を標準とする高度の事である。この意味においては高度も海抜も標高も同じである。対地高度は、地面を基準とする高度である。この高度が用いられるのは、航空機においてである、航空機の場合は飛行移動により随時その場所が変わる。そのため、その真下にある地面を飛行高度の基準として考える。

ちなみに、上に向かう距離は高度で表すが、下に向かう距離は深さで表し、海や湖などの海面であれば「水深」、その他であれば「深度」を使う。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。