コウイカとミズイカの違い
- 概要 -
コウイカもミズイカもイカの一種であるが、コウイカは、コウイカ目コウイカ科コウイカ属で、ミズイカは別名アオリイカと呼ばれ、ヤリイカ科アオリイカ属である。見た目には甲と呼ばれる部分があるかないかで見分ける。
- 詳しい解説 -
コウイカもミズイカもイカの一種である。ミズイカは一般的にはアオリイカと呼ばれる。コウイカの方がアオリイカよりも半分程度小さく、目の下付近に甲と呼ばれる出っ張りがある。
コウイカは、コウイカ科コウイカ属のイカで、外套（胴体のような部分）が２０センチ前後の以下である。エンペラとよばれるヒレが縁取るようについている。コウイカの名前の由来は「甲（こう）」であり、これは、貝殻の名残で、これを持つものコウイカと称する。主に関東より西の地域で生息している。食用のイカとして人気が高い。コウイカは胴体部分が厚いため、うまみが強く、刺身などにして食べると非常に美味である。すしネタやてんぷらなどにして食べられることが多い。
アオリイカは、ツツイカ目ヤリイカ科アオリイカ属のイカで、外套が４０センチを超える以下である。エンペラが縁取るようについている点はコウイカと同じであるが、甲はない。生息域は北海道南部以南であるが、時折オホーツク海でも水揚げされることがある。非常に美味なイカとして人気があり、価格は高値安定型である。特に大型で色が白いものは非常に高級である。アオリイカはすしネタなどにされるが、高級店が好んで使う食材でもある。これは、アオリイカが、甘み成分である遊離アミノ酸をイカの中では最も多く含み、実が厚いため、刺身にしてもてんぷらにしても焼いてもおいしく食べることができるからである。
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